2013年07月31日

血と暴力の国

前に書いた映画「ノーカントリー」の原作になった小説。映画が面白かったので、原作を読んではまってしまった作家さん。コーマック・マッカーシーが描くメキシコとの国境地帯の暮らし。ほとんど改行しない文章で緻密に描かれる景色と人々。心理描写はいっさいしないので、人が何も考えずに命がけの決断をしているように見えるが、素朴な言葉で話すアメリカの辺境の人々の話の中に何か哲学的な示唆があるように思える。


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2013年04月25日

津原泰水「11 eleven」

奇談短編集。

1編目の「五色の舟」は奇形の見せ物一座の冒険談、奇怪な物語だがホンワリとした語り口を楽しむうちに「フリークス」「禁じられた遊び」「泥の川」などの映画の場面が混ざったようなイメージが浮かんで来て、涙がじわりと湧いて来る。1つ1つの物語にそれぞれの語り口があって魅せられます。

上のは僕の感想ですが、本の帯に寄せられた、三浦しおんさんの推薦文を読むとその通りの感想。皆がこんな経験をするのでしょう。珠玉の1冊です。


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2013年04月10日

20世紀の幽霊たち

ジョー・ヒル著「20世紀の幽霊たち」、アメリカ的な詩情あふれる恐怖小説短編集。
実は有名作家の息子さん。
それだけに、たくさんの本を読んで育って、父とは違う世界を探った感じ。
でも血は争えないなぁ、お父さん以上に面白いかも。

posted by kazzo at 01:17| Comment(0) | 読書