2015年09月03日

こんがらがっちゃう映画

WOWOWで録画していた「ランダム 存在の確率」を見ました。

ミラー彗星が地球の夜空をかすめる夜、男4人、女4人、8人の旧友が久しぶりに集うホームパーティ。過去にしこりのある人もいたり怪しい薬を持ち込む人もいたり、全員揃って食卓を囲む。 話題は彗星の影響で不思議なことが起こると言う話に、、、そこで2人目の携帯電話のガラスが割れる。そして停電。

外を見ると一帯は闇の中。しかし2ブロックほど先に一軒だけ明かりのついている家がある。携帯電話も繋がらず、1人が弟の物理学者に連絡を取るために電話を借りに行きたいと言い出し、男2人が青いケミカルライトを持って向こうの家に出かける。

2人が出かけてしばらくすると裏口を叩く音、皆飛び上がりそうになるが誰もいない。

自家発電機で電源回復、2人も戻ってくるが、何やら青い顔、、、向こうの家はこちらと同じ家で、中にはこちらに居残った皆がいたというのだ。1人が向こうの家から持ってきてしまった小さな箱の中には、卓球のラケット1つと封筒の中に裏に番号をふられた全員分の写真が入っていたのだ。向こうの家に貼りに行こうとして書いているメモがこちらの家に貼られて2枚になって、向こうに自分たちがいるのを信じ始める。

こういう時にはジッとしているのが一番という提案が何度かあるが、そうはしていられないもの、向こうの家からも人が来ている気配がする。別の5人が偵察に行くと、向こうの家にはやはり居残りの皆がいて、さらに帰りに自分たちとすれ違ってしまう???さらにおかしなことが続く。帰ってきた男の額の絆創膏の種類が変わっていたり、赤いケミカルライトを持っていたり、、、行き来をしている間に、向こうの家の人が混ざってしまっているのだ。

カンの良い女性が何が起こっているのかを考え始める、もしかしたら帰ってくるこちらの家が元の家とは限らないのでは、、、帰ってきた家を確かめるために、皆から写真を集めて番号をふり、目印になるコースターと一緒に箱に入れて家の前に置く。。。。。。。

皆、どんな現象が起こっているかをよく考えずに、どんどん実験をしてしまっていたのだ。もうこんがらがっちゃってるし。恐らくこの現象の原因になっている彗星はもうすぐ過ぎ去ってゆく。元の世界に戻るにはどうすればいいのだろうか?。という映画。

一軒の家だけを使って、5日間で撮りあげたらしい超低予算映画だが、脚本は可能な限りねられていて、この映画自体がいかに低予算で面白いものが作れるかの実験のような感じです。

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2015年08月03日

タイムマシ〜ン

最近タイムトラベルものの映画をよく見ていました。「プロジェクト・アルマナック」「タイムシャッフル」「プライマー」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」「プリデスティネーション」全部興味深く面白い映画でした。話が前に行ったり戻ったりパズルのような感覚があって、何だかよくわからなくなるキツネにつままれた感が面白いのです。

有名なジュール・ベルヌの小説「タイムマシン」は社会風刺を含んだ未来旅行の大冒険談でしたが、タイムトラベルものの本当の魅力は、時間をさかのぼることができた場合、とんでもない矛盾が起こる可能性がある、タイムパラドックスの部分かと思うのです。

有名なタイムパラドックスのお話で「親殺しのパラドックス」というのがあります。もしタイムマシンを発明した人が、過去に戻って、まだ自分の母と出会う前の自分の父親を殺してしまったら、自分は生まれない。だからタイムマシンも発明されずに父親も殺せない。という矛盾が生まれてしまう。この矛盾に対してSF作家はもちろん、哲学者や科学者も巻き込んで様々な考え方が発表されたようです。
「そもそもそんなことは起こらない」とか「そのことも歴史におりこみずみ」とか「歴史が少しずつ修正されてうまく行く」「別の宇宙ができてしまう」「宇宙が消滅する」とか、、、、

他にも「バタフライエフェクト」や、そもそも論の「卵が先か鶏が先か」など何やら哲学的な匂いも放ちつつ、タイムトラベルものはSFの不滅のジャンルに成長してきた感があります。

最近見た中では「プリデスティネーション」が、こんなことも考えた奴がいるのかと、呆気にとられる因果のマジックを披露しているのです。原作はロバート・A・ハインラインの有名な短編SF小説。



宿敵との闘争で、顔に大やけどを負い、別人の顔になって最後の任務に就く時空警察官。バイオリンケース型のタイムマシンで過去に戻ってバーテンダーになりすまし、ある男を待つ。ある夜現れた客の青年をうまく引き込んで、青年の驚愕の人生を聴き始める。彼の話があまりに長くて、アレこれアクション映画じゃないな、、と、思う。ここがこの映画のマジックでこの後驚くべきタネ明かしが始まるのだ。しかし何かおかしい、何度か考え直しても確かにその通りつながっている。しかし大きなナゾは解けないままなのだ。「卵が先か鶏が先か」。。。思わせぶりですいません。この映画を見てキツネにつままれましょう。。。
posted by kazzo at 00:46| Comment(0) | 映画

2014年12月19日

嫌な奴が主人公の映画

「ヘッドハンター」
ノルウェー、ドイツ合作映画。

ロジャーはヘッドハント会社の上級職。舌先三寸で成功した感じのイヤミな小男。美人で長身の妻に画廊など開いてやって絶好調。そして彼には裏の顔が、警備会社に勤める相棒と共に、セレブな顧客たちからそれとなく聞き出した高級絵画を盗んで転売する裏稼業をやっているのだ。

冒頭で、たっぷりロジャーの嫌な奴ぶりを印象づけて、一気に落とす。ある人物の絵画を盗んだことから、命を狙われ陰謀に巻き込まれ、こえだめの底まで転落する(この時トイレットペーパーの芯をシュノーケルがわりに使う)。嫌な奴が主人公で、ひどい目にあうのを、ザマアミロと笑いながら観ることで引っ張る映画は珍しいかもしれないなぁと思った。着想はクリスマスキャロルっぽいかも。ハリウッドでリメイクが決まっているらしい。

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2014年12月15日

不可思議な映画

「ホーリーモーターズ」

冒頭から、映画の中の映画、または夢の中の夢のような不思議な世界に導かれているのだが気づかない。

豪邸から迎えの巨大リムジンで出発する富豪の男。秘書兼運転手の女性に今日の予定を聞くと、カツラを取りメイクを落とし、次のメイクを始める。富豪の男ではなかったのだ。

次の役は、極貧の老婆、街角でしばらく物乞いをして車に戻り、次の役はマーカーつきのタイツに着替え不可思議なCGのためのモーションキャプチャー。そんな感じで、主人公はリムジンの中で次々と違う人物に変身してはパリの街中で即興芝居をするという予定をこなして行く。休み時間に普通の人に戻って娘を迎えに行ったのかと思ったらそれも予定のひとつだったり、ある時は殺人者で同時に被害者だったり話はあり得ない方向に突き進む、この役者の本当の生活は?なんのための仕事なのか?そうしているうち、僕が見ているのは夢の中の夢だったことに気がつくのだ。

そういえば、どこかの街で見かけたリムジンのミラーガラスの中にはどんな人が乗っているのだろうと思ったこともある。普通の人が思いもしない事件が起こることもある。でもそれは自分が直接見た事件ではない。起こったと思っているだけかもしれない。僕はただ平坦な日常を送っているだけのエキストラなのかもしれない、、、などと考えた。

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2014年10月22日

よく出来た映画だZ〜

wowowで「ワールドウォーZ」を見た、もう3回目。

噛まれたら感染。10秒ほどで発症して「Z」になり、すべてのリミッターが外れて、人を噛む衝動に突き動かされる怪物になる病気と、国連調査員ジェリーの戦いの話。

ゾンビ話と疾病パンデミック話を合わせて、どでかいスケールで描いた映画。ゾンビ物は比較的低予算でできる映画という固定観念を打ち破って面白かった。

冒頭、ジェリー家族の朝の場面、普通の会話の中で家族の現状や性格があっという間に説明され手際がいい。子供たちを送る車の渋滞の中、警官がトラックに轢き飛ばされ、迷わずトラックの後ろにつくジェリー。広場で始まる惨劇、逃げまどう人の中に一瞬映るZになった人。だんだん事態が見えてきて、噛まれた人が、偶然子供の数える10秒で発症すること。ジェリーはそれらを見て聞いて記憶し、すぐに判断する。初めの数分で、紛争地域の調査員をしていたジェリーが的確な判断の出来る経験豊かな人であることと、世界が壊滅的な事態になりつつあることが印象付けられる。本当に手際がいい映画。

家族とつながる衛星携帯電話を持って行くことで、ジェリーがどんなに生き残りたいか、帰りたいかを思い出させる。出会う人々の言葉ひとつひとつがヒントになり、物語が進んで行く。

音をさせないために自転車で移動。白い静かなところで1人になる恐怖。などハッとする設定もあって、とても頭の良い人たちが作った映画という印象。

posted by kazzo at 23:39| Comment(0) | 映画