2018年08月31日

トレイン・ミッション

amazonでレンタルした「トレイン・ミッション(原題:The Commuter)」が面白かった。



60歳のマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)。元警官だが家族との生活のために保険のセールスマンに転職し、この10年は毎朝、ニューヨーク郊外から電車でマンハッタンの保険会社まで通勤している。
通勤電車はだいたい同じ顔ぶれが同じ駅で乗り降りするので、ほとんどの人が顔見知り、親しく言葉をかわす人もいる。息子の私大入学が決まり、家のローンも残っている、あと5年はみっちり働きたいところ。。

しかしこの日突然上司から解雇を言い渡される。退職金は社の保険に組み入れられ、いわば現物支給、妻に報告もできぬまま、ちょうど誘われた警官時代の同僚と一杯飲んで、定刻の6:25分グランドセントラル駅発の電車に乗り込む。.おまけにホームでぶつかった男にスマホをすられた。。。

ここまで15分ほどで、この男の人生、夫婦の10年、通勤環境、警察の友人、通勤電車の知り合いなどが、過不足なく実にスムースに頭に入ってきて、この映画うまいなーと思う。

車内が空いてきて、ボックスシートに陣取り、息子と共有している本を読み始めると、半ば強引にジョアンナという女が話しかけてくる。この女、実に話がうまく釣り込まれて話を聞くと、実はある依頼をされている。「2号車のトイレに隠してある2万5千ドルが着手金。成功報酬が7万5千ドル、この電車の乗客の中からある人物1人をあなたに探し出してほしい。その人物は、、いつもは乗っていない、コールドスプリング駅で降りる予定、カバンに盗品を隠し持っている、プリンという偽名を使っている。」というもの。「元警官なら、そんなに難しくないはず。」と言われ、最初から自分を狙って依頼してきたのだと気づく。ジョアンナはそこで電車を降りて行ってしまう。

不本意ながら2号車のトイレを探ると2万5千ドル入りの封筒を見つけ、電車を降りてしまえばと思うが、使いの子供に制止され手渡された封筒には妻の指輪が入っていて、家族が人質なのを知る。親しい通勤客の老人にメモを渡すと彼は駅を出たところで交通事故に遭い、その場面を一時停車した電車の中から見せられ、思いのほか実行力のある組織の陰謀に巻き込まれたのを知る。まるで天の目があるかのように車内の様子を把握して連絡してくるジョアンナ、降りることのできないトレインミッション。興味は乗客の中でだれがプリンという人物なのか、マコーリーがどうやって探し出すのか、そしてどんな結末を迎えるかに移ってゆく。。。。。。そして大爆発。。。小気味のいい後日談。。小洒落たエンドロール。よく出来た映画でした〜。

ところで、電車ミステリーということで、実際にこんな路線があるのか気になって、グーグルマップで調べてみると実際にメトロノース鉄道ハドソン線がありました。マンハッタンのグランドセントラル駅から北上してハドソン川沿いを走る路線で楽しい眺めを満喫できそうな通勤電車です。コールドスプリングまで1時間20分ほどかかるようです。

面白くなって、マコーリーの通勤時間が知りたくなり、映画最初の方のほんの数カットに写っていたタリータウンという駅名を見つけて、45分ほどの通勤時間らしいことがわかりました。自分の近くの環境に当てはめると茅ヶ崎あたりから東京駅まで通勤していた会社員が陰謀に巻き込まれて。終点の小田原駅まで行くことになるという感じ。。?

それと色々検索していたらウィキペディアのメトロノース鉄道ハドソン線の項目で衝撃の事実が!実は電化されているのはコールドスプリング駅の5つ前のクロトン・ハーモン駅までで電化車両はそこが終点または乗り換えてコールドスプリングスまで行くとすると終着駅はコールドスプリング駅の4つ先のポキプシー駅となるのです。またこの路線では、マンハッタンの地下鉄駅には各駅停車はせず、グランドセントラル駅の次はハーレム125丁目駅のようなのです。

つまりこの映画のハドソン線は筋を上手く構築するために考えられた架空の路線なのです。

マコーリーの地元タリータウン駅について。Googlemapに駅の写真も出てきたのですが、なんとなく駅舎の雰囲気が違う、、、?ではどこか他の駅で撮影したのかと、各駅をストリートビューで探ってもそれらしい駅がないのです。この駅では、夫婦の毎日の歩みを説明するために、毎朝妻の自動車で駅まで送ってもらうシーンを、各季節でロケしたものをモザイク的にはめ込む結構大規模なロケが行われたはずなのですが。。。?

その答えはなんと「トレイン・ミッション公式サイト - GAGA」のプロダクションノートに載っていました。

ニューヨークの鉄道での撮影許可は下りなかったので、ニューヨークとして撮影されるロケ地イギリスのサリー州ロングクロスで撮影され、終着駅であるコールド・スプリング駅は、イギリス南部の本物の駅を装飾して撮影した。グランドセントラル駅、86番街駅、110番街駅、125番街駅は複製を建設し、長く見せるために両端に巨大な鏡が置かれた。
そして車両は30トンもの1.5輌分のセットを作ったとのこと。
なんだよ!この映画、そこまでやってたのかよ〜っと驚きました〜。

以下資料(リンク切れの場合はご容赦を)

グーグルマップ コールドスプリングへ
https://www.google.co.jp/maps/dir/グランド・セントラル駅+New+York,+NY+10017+アメリカ合衆国/Cold+Spring/@41.0838858,-74.2025677,10z/data=!3m1!4b1!4m18!4m17!1m5!1m1!1s0x89c2590199ab5699:0xb371ae8b13bf172c!2m2!1d-73.97841!2d40.752457!1m5!1m1!1s0x89c2ccb5e83def25:0x5a6bca437e3d4183!2m2!1d-73.9581516!2d41.4152698!2m3!6e0!7e2!8j1535738400!3e3

グーグルマップ タリータウンから
https://www.google.co.jp/maps/dir/タリータウン,+アメリカ合衆国+〒10591+New+York,+Tarrytown/グランド・セントラル駅+New+York,+NY+10017+アメリカ合衆国/@40.9144907,-74.0615699,11z/data=!3m1!4b1!4m18!4m17!1m5!1m1!1s0x89c2eabe3b6560d3:0xf2e7acfd7ccb4085!2m2!1d-73.864563!2d41.076473!1m5!1m1!1s0x89c2590199ab5699:0xb371ae8b13bf172c!2m2!1d-73.97841!2d40.752457!2m3!6e0!7e2!8j1535701800!3e3

メトロノース鉄道ハドソン線 平日時刻表
http://web.mta.info/mnr/html/planning/schedules/pdf/HUD_MF_MAR_18_2018.pdf

ウィキペディア メトロノース鉄道ハドソン線
https://ja.wikipedia.org/wiki/メトロノース鉄道ハドソン線

トレイン・ミッション公式サイト - GAGA
http://gaga.ne.jp/trainmission/
posted by kazzo at 21:42| Comment(0) | 映画
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