2015年09月16日

オール・ユー・ニード・イズ・キル

トムクルーズ演じる兵士ウィリアム・ケイジが、敵の血を浴びて得た能力で、死ぬたびに過去の、ある時点に戻って経験や記憶を積み重ねて、宇宙人との決戦の2日を繰り返すSF映画。

4回目を見終わったところで、この映画相当面白かったなぁ、、、と思いました。
多分最初は込み入ったスジと、何度も同じ日を繰り返す設定が面倒くさい気がしていたのだと思いますが、少しずつ真面目に見るようになって、繰り返しに飽きないように気を使ってるところや、繰り返しをネタにしてちょっと笑わせるところなど、複雑なスジもうまく説明してある良い映画という感じに評価が変わってきました。

ただちょっとだけ、どうしても気になるところがあるのです。ネタバレなのでここから先は映画を見てから読んで欲しいのですが、、、



ウィリアムと共に戦う女性兵士リタは、先にこのリセット能力を手に入れ、死にきれずに大量の輸血を受けたことで、この能力を失ったことになっていますが、なぜ能力を失った事がわかったのか?。。。死んでみないとわからない事じゃん?。自分でそれを「感じたっ」てことになってるのは説明的に弱い気がするのです。のちにウィリアムも最後の決戦の直前にこの能力を失うのですが、能力がなくなったのを感じたと言ってるのがどうも納得できない。。。

ただ、この能力を失う設定は映画を終わらせるためにも、ウィリアムとリタ2人同時にリセット能力を持っていたら、とんでもなく複雑なことになってしまうので。この話を上手く成立させるには必要なのかもしれません。

もう一つ。ラストで、1度能力を失っていたウィリアムはル−ブル美術館の地下に潜んでいた宇宙人の本体と相打ちになり再び能力を手に入れてリセットされるのですが、そこは以前リセットで戻っていた過去より少し前。それなのに、未明にルーブルで事件が起こり、宇宙人は無力化してしまっています。死んだはずのリタや戦友たちも生きており、決戦を戦わずに勝ってしまっているのです。

考えてみると、この話は終わり方がすごく難しい話なのです。もしリセットされた過去が前と同じ過去だと、もう一度決戦をやり直さなければならないことになる。

リセットしない終わり方を考えると、ウィリアムが生き残り勝利すると死んだ戦友が痛ましすぎて、娯楽映画として後味が悪い。ウィリアムが相打ちで死んでしまうと、世界の人はウィリアムとリタの何万回ものリセットに気づかずに、なんとなく勝っちゃうことになるのです。

これだけぶっ飛んだ設定の娯楽映画に、ここがおかしいというのも粋じゃないかもしれない、ちょっとごまかしてるかもと思うけど、公開された映画の終わり方がベストなのかなとも思えてくるわけで。物語の終わり方って結構難しいのかもなぁと考えたのです。
posted by kazzo at 16:40| Comment(0) | 映画
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