2014年12月15日

不可思議な映画

「ホーリーモーターズ」

冒頭から、映画の中の映画、または夢の中の夢のような不思議な世界に導かれているのだが気づかない。

豪邸から迎えの巨大リムジンで出発する富豪の男。秘書兼運転手の女性に今日の予定を聞くと、カツラを取りメイクを落とし、次のメイクを始める。富豪の男ではなかったのだ。

次の役は、極貧の老婆、街角でしばらく物乞いをして車に戻り、次の役はマーカーつきのタイツに着替え不可思議なCGのためのモーションキャプチャー。そんな感じで、主人公はリムジンの中で次々と違う人物に変身してはパリの街中で即興芝居をするという予定をこなして行く。休み時間に普通の人に戻って娘を迎えに行ったのかと思ったらそれも予定のひとつだったり、ある時は殺人者で同時に被害者だったり話はあり得ない方向に突き進む、この役者の本当の生活は?なんのための仕事なのか?そうしているうち、僕が見ているのは夢の中の夢だったことに気がつくのだ。

そういえば、どこかの街で見かけたリムジンのミラーガラスの中にはどんな人が乗っているのだろうと思ったこともある。普通の人が思いもしない事件が起こることもある。でもそれは自分が直接見た事件ではない。起こったと思っているだけかもしれない。僕はただ平坦な日常を送っているだけのエキストラなのかもしれない、、、などと考えた。

posted by kazzo at 22:59| Comment(0) | 映画
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: