2014年06月29日

嫌な映画

WOWOWで「カレ・ブラン」を、数ヶ月前に見た。
フランス人監督のデビュー作らしい。

 繁栄の時代を終えて、終息に向かうどこかの国の都市。人は人生を徹底的に利用されて途中で死ぬ事を許されない。
少しでも階層を登ろうとする者には理不尽な面接試験が待ち構え、人は死後も食料として再利用されるのだ。
実現すべき希望も夢も無くなった社会を維持するために奨励される出産。教育で社会に同化するように育てられ、義務としての出産を植え付けられる。

 最後に本当の怪物は人間性を失った社会でそれを受け入れて黙々と生き続けるお前らだ!と映画の中から指を指されたような気がします。

 現代社会の危機感をを凝集して作られたような架空の都市の社会像。
人口減少、食物の不足、格差社会、大企業による管理社会、圧迫面接など日本でも見たり聞いたりするキーワードを次々に思い浮かべさせられて、ヨーロッパの世界にも同じような危機感があるのにおどろきました。

 デビュー作にして、遺書のような映画を撮ってしまった監督。2作目は作れるのでしょうか?

 あまりに冷たく嫌な映画ですが、独特の虚無感のある映像に魅せられて二度も見てしまいました。で、その後、普通にテレビを見ていたり、趣味の事をやっている時に、ふと、これは、大事な事を見ないように上から与えられている娯楽なのかも、、、と思ったり。。。あれ〜トラウマになってる。

posted by kazzo at 17:18| Comment(0) | 映画
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